経営・運営

クラブの年間事業計画を1日で作る手順 — 4月始まりで運営が滞らない月別マイルストーン早見表

クラブの年間事業計画を1日で作る手順 — 4月始まりで運営が滞らない月別マイルストーン早見表

「今年度の事業計画、まだ作っていない」「去年のを丸写しで済ませてしまった」— 総合型クラブ・少年団で頻発する光景です。総会用の体裁だけ整えて、実際の運営はその場しのぎ、というクラブが実は多数派。1日で作れて、月次で機能する年間事業計画の作り方を解説します。


「作りっぱなし」になる3つの原因

  • 総会用の体裁だけ:「活動を活性化する」等の抽象語で6月には誰も見返さない
  • 前年度コピー:会員数・指導者・会場変更が反映されず前提崩壊
  • 月次見返しの仕組みなし:年1回の総会でしか登場しないファイル

1日で作る8ステップ(実働4〜6時間)

  1. 前年度の実績整理(30分)
  2. 今年度の目標を1つに絞る(30分)
  3. 月別マイルストーンを埋める(90分)
  4. 収支見通しを試算(60分)
  5. 役員・指導者の担当割り(30分)
  6. リスク一覧を書き出す(30分)
  7. 総会承認用の1枚要約を作る(30分)
  8. 月次見返しの仕組みを決める(15分)

月別マイルストーン早見表

月 必ず発生する業務
4月 年度始め登録・保険加入更新・新入会受付
5月 総会・前年度決算報告・新年度予算承認
6月 指導者研修・保険料払込
7月 夏休み前予定周知・大会エントリー
8月 合宿・大会運営・熱中症対策
9月 秋の大会エントリー
10月 秋の体験会・新規会員募集
11月 助成金申請書提出(スポーツ振興くじ等)
12月 年末年始休止周知・年会費徴収準備
1月 新年会費徴収・翌年度予算原案
2月 次年度事業計画作成・体制検討
3月 決算準備・退会受付・総会準備

この12マスに具体的な日付と担当者を書き込むだけで、月別To-Doが完成します。


目標は「1つに絞る」が鉄則

「会員10名増・新種目追加・指導者研修・助成金申請」は目標ではなく願望リスト。3つ以上並べた瞬間に全部が中途半端になります。

絞り方の3パターン

  • 数値目標型:「会員数を50→60名」
  • 体制構築型:「指導者を3→5名」
  • 収入源多角化型:「助成金を新規1件獲得」

担当割りは「主担当・副担当・バックアップ」の3層

【4月 新入会受付】
◎鈴木(申込書配布・LINE返信)
◯佐藤(保険加入手続き)
△田中(バックアップ)

3層構造にすると、主担当が急病でもスムーズに引き継げます。


月次見返しを仕組み化する

  • 役員会議の冒頭5分で「先月終わったこと・今月やること・翌月準備」の3項目を確認
  • 年3回のマイルストーン点検(7月・11月・2月)で目標達成の軌道修正
  • Google スプレッドシート等で共有し、リアルタイム更新できる状態に


編集後記

年間事業計画は「作ってから使うまでが本番」です。作った時点で燃え尽きて月次で見返さないクラブが多い実情ですが、月1回5分の点検だけで運営の質は劇的に変わります。まずは月別マイルストーンの12マスを埋めるところから始めてください。

— 地域スポーツ運営ナビ 編集部